一緒にいるからこそ、関係にも空間にも適度な“間“がほしい。離れていてもゆるやかにお互いの気配を感じられたり、ちょっとした会話ができたり、もちろん家族みんなで一緒に盛り上がることもできる。柔軟に家族同士がコミュニケートできる場所や機会を幾重にも生む家を2つの“間”というベクトルで考えました。

ひとつは、人との関係をやわらかくする間。家が家族の快適なコミュニケーションを生む装置になるように工夫しました。「ファミリースペース」では家族が気軽にゲームを楽しめたり、「リビングイン階段」を通るたびにおしゃべりがはじまったり。各階に段差を設けてフロアが緩やかにつながる「スキップフロア」の家では、離れていても穏やかに家族の気配が伝わってきます。

もうひとつは、ひとりでも、みんなとでも、心地よくすごせるスペースとしての間。家族みんなで楽しんだり、ひとりになって趣味に没頭することもできるスペースを設けました。庭では子どもと一緒に野菜を育てることも。とれたてのトマトの味も我が家の味のひとつに。「DOMA」では、お気に入りのサーフボードやロードバイクをオブジェのように置いて楽しんだり、愛犬を伸び伸びと飼うこともできます。家に組み込まれた「インナーガレージ」は愛車を風雨や盗難から守り、家の中からもいつでも愛車を眺められます。また熱帯魚の水槽などを壁際に並べたら小さなアクアリウムとしての楽しみも。「DOMA」も「インナーガレージ」も家の中と外を緩やかにつなぐ場ととらえるとさらに可能性が広がります。

「ウチ」と「外」と「その間」という柔軟に使える3つの空間によって伸びやかになる2つの“間”。
家族の時間をゆるやかに紡ぐ家がここにあります。