1、2階を店舗、3～10階を1フロア1戸の住戸とした、駅前に建つ10層の塔状建物です。
各階住戸へは、フロア毎にノンタッチキーによって制御されたエレベーターによって各階のアクセスバルコニーに到達し、住戸へとアプローチします。この奥行きが約2.5Mあるアクセスバルコニーは室内と繋がる外部空間となっており、玄関扉を開放する事により様々な使用方法が生まれます。

室内は白に統一された水廻りを片隅にコンパクトに配置し、東西に開口部を持ったL型の居住空間を確保しています。

ファサードのデザインは、駅前である事を考慮し、生活感があまり表面に出ない様、開口部をアルミルーバーで覆っています。ルーバーの開放率を上階に行くに従って大きくし、階によって表情の違う開口部となっています。屋上は入居者が使う事の出来る共用スペースとなっており、360°のパノラマの眺望が望む事が出来ます。

1フロア1戸である特性の専用のアクセスバルコニーと、共用の屋上との二つの外部空間と専有部分の組み合わせで、様々な生活のスタイルが生まれる集合住宅となる様に計画しました。