
スタイリオのコンセプトルームに居住したSさん
在宅勤務もプライベートも。
日々の暮らしが
もっと楽しくなるワンルーム。
一人一人の暮らしに自然と溶け込む
“ちょうどいい”住まい
大学入学や就職のタイミングでスタートする人が多い一人暮らし。自分だけの自由な空間が嬉しい反面、いざ準備に取りかかると家具や家電などにかかる費用の問題や生活習慣の整え方など、思った以上に大変なことがあります。新型コロナウイルス感染症が流行しはじめてからは、これまで以上に一人暮らしに対する不安や悩みが増えたことでしょう。そんななか、東急の賃貸住宅「スタイリオ」シリーズが、新たな暮らしの提案にチャレンジしています。

コンセプトルームとして設える前のお部屋
スタイリオは、“もっと自由に、もっと楽しく”をコンセプトに、既成概念を超えて入居者の暮らしのニーズに応えてきました。そして今回は特に「リモート時代のワンルームの在り方」に着目し、無印良品東京有明のインテリアアドバイザーと共にコンセプトルームづくりを試みています。舞台となったのは、東急東横線の妙蓮寺駅(神奈川県横浜市)から徒歩4分の立地にあるシングル向け賃貸マンション「スタイリオ妙蓮寺Ⅲ」。そのコンセプトルームに居住している社会人2年目のSさんに、実際の住み心地をうかがいました。新生活を始めて現在、約2ヶ月が経っています。
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「もともとは同じ横浜市内にある実家に暮らしていて、ちょうど一人暮らしをしたかったタイミングでした。さらに、普段街づくりに関わっている者として住まいのさまざまなかたちを模索するなかで、“住んでみないとわからないこと”を探求したいと考えてここでの暮らしをスタートしました。都心への通勤の利便性や妙蓮寺の街の雰囲気、部屋の広さも魅力的でした。また、内覧したときはまだ家具は設置されていませんでしたが、無印良品がコーディネートすることは聞いていたのでとても楽しみでした。無印良品の商品は僕の手が届く価格なのに安っぽくなく、シンプルでおしゃれなイメージがあります。普段は洋服やお菓子をよく購入しています」
一般的なワンルームよりもゆったりとした約30㎡のコンセプトルームは、白をベースにしたさわやかな空間で、壁の一面に貼った木材のダークブラウンがアクセントになっています。その木材貼りの壁に沿ってデスク、収納、ベッドが並び、すっきりとまとまった印象です。無印良品が模索したのは、“ちょうどいい”余地のある部屋。あるとうれしい必要最低限な機能として、デスクや収納をあらかじめ整える一方で、すべてをそろえすぎず住み手の好きな雑貨や小物で彩る余白を残しているのです。

無印良品によるコンセプトルーム
「実際に住み始めてみると、空間に合わせて木材の壁面を作っているだけあってぴったり感が気持ちいいです。白と木材の色だけを生かしたシンプルな部屋なので、抵抗や違和感はまったくありません。生活に必要なものが一通りそろっていて、身軽に引っ越しできたのもありがたかったですね。ビーズクッションは最初からありましたが、ローテーブルは木材の色に合わせて自分で選んで買いました。コーディネートのベースがあるので、あとから自分で加えるものの方向性が決めやすかったです」

デスク上には映画『スター・ウォーズ』に登場するキャラクター、R2-D2のフィギュアや、サッカーチーム「横浜F・マリノス」のマスコットのぬいぐるみが並び、シンプルななかでさりげなくSさんならではの個性を放っていました。
限られた面積で
在宅勤務を心地良く
「実家での暮らしに不自由していたわけではないですが、自分の部屋がリビングと引き戸でつながるような位置にあり、プライベート感は低かったです。家族や飼い犬の声が聞こえてきたり、ものが多かったりしたので、集中して在宅勤務ができる環境とは言い難かったですね。オンライン会議が続く日は近所のシェアオフィスを利用することもありました。ここに引っ越してそれらの問題は解決しましたね」
「暮らしを整える」ことを目指したこのコンセプトルームで特に意識されているのが、一人暮らしのワンルームでも心地良く働ける空間であること。備え付けの可動式ユニットシェルフをシーンに応じて動かして空間を緩やかに仕切ることで、オン・オフの切り替えができるようになっています。しかし、Sさんの使い方は……。

「家具を動かさなくても十分に快適に働ける空間なんです。デスクやイス、テーブルライトなどは用意されているし、資料や書類をしまうスペースもある。パソコンさえ持ち込めば、すぐに仕事が始められます。ワンルームとはいえ比較的広いですし、収納がしっかり確保されているので雑多な感じにもならないためか、集中できないと思うこともないですね。だから、言いにくいのですが……実は家具を動かしたことはありません。動かす必要性を感じたことがまだないんですよ。シェルフはものを入れると重さがあり、ラグにも引っかかるので、動かすのが面倒なのもあります……」
「不満点をしいて言えば、イスの高さや質感が僕には合わない気がします。長時間仕事をするとなると、イスは自分で合うものを選びたいアイテムかもしれません。また、デスクの奥に配線コードの収納スペースがあって、コードが隠せてすっきりするはずなのに、実はまったく使っていません。延長コードの中間スイッチを操作することが多いのですが、コードの収納スペースに蓋をしてしまうとスイッチが触れない。蓋がデスクの端から端までと大きいので気軽に開閉できないんです。蓋がもっと小さければデスク上のものを動かすことなく開閉できるので、もっと使うようになりそうですね」

では、ワンルームの空間において、Sさんはどのようにオン・オフを切り替えているのでしょう。
「仕事柄、在宅勤務は比較的少なく、週3〜5日は会社を始め外で仕事をしています。でももちろん、一日中、自宅で仕事をする日もあります。僕は朝型なので、5時くらいに起きてゆっくり朝食をつくり食べて片付けたら、7時くらいから仕事をスタートします。朝食はつくりますが、昼食は必ず外に出て、店で食べたり買ってきたりするので、それが気分転換になっていますね。午後も仕事をして、18時半くらいにお腹が減ったらパソコンを閉じて終わり。切り替えにはあまり苦労していません」

「食事はいつも、床のビーズクッションを背もたれにしてローテーブルで食べていますから、デスクに座ってパソコンに向かえば気持ちが切り替わる感じでしょうか。考えてみたら仕事以外でデスクを使うことはないですね。休日に資格試験の勉強をすることもありますが、そのときはイスが合わないこともあって床座です。今はそれほど意識していませんが、在宅勤務の割合が今よりも多くなったら、もっと意図的に仕事以外ではデスクに向かわないようにするかもしれませんね」

「プライベートな時間は、タブレットでサッカーの試合や映画を観たり、本を読んだりして過ごしています。そのときもビーズクッションにもたれていることが多いですね。あとはベッドの上。最近、モニターを購入したのですが、首が回るのでビーズクッションでもベッドでも見られるのがいいんです。あと、同僚がよく遊びに来るのですが、そんなときはローテーブルを囲んでくつろいだり、ボードゲームやカードゲームを楽しみます。オンライン会議でも使えるようにと、シェルフの背面がホワイトボードになっているのですが、うちではゲームの点数メモで活躍してます」

シーンに応じて家具を動かすというよりは、デスクとローテーブルでオン・オフを切り替えるのがSさんのスタイルのようです。食事をプライベートな時間のきっかけにするのも、うまく気持ちを切り替えるポイントですね。

落ち着いた街並みが広がる
妙蓮寺での暮らし
駅前に続く古くからの商店街を始め、静かで緑豊かな寺院や公園、閑静な住宅街など、落ち着いた雰囲気のある妙蓮寺。商店街にはお肉屋さんやパン屋さん、洋菓子屋さんなど個性豊かな小さな商店がそろうほか、スーパーマーケットもあり、必要なものは一通りそろいます。決して華やかではないですが、日々の暮らしを営むのにぴったりな街と言えます。

「やはり商店街がいいですね。どこの街にもあるチェーン店ではなく、ここにしかない店がある。お気に入りのパン屋や行ってみたい定食屋もあって、在宅勤務でのランチタイムを楽しみにしています。昼食は必ず外に出るというのも、商店街が充実しているからこそかもしれませんね。ほかにも、ランチタイムに合わせてマンションの敷地に曜日替わりで来てくれるキッチンカーはよく利用します」
このキッチンカーは、地元の不動産屋「住まいの松栄」がスタイリオの駐車場を間借りし、地元の人気店を誘致しているもの。東急にはスタイリオの住民に“その街ならではの暮らし”を楽しんでほしいという思いがあり、一方の松栄は“少しでも多くの素敵な店が妙蓮寺の街に根付くきっかけをつくりたい”と考えて街を盛り上げています。そんな両者の思いが重なり合い、住民が街とゆるく関わるきっかけとして、キッチンカーを呼ぶようになったのです。


「毎日いろんなものが食べられるので平日のランチタイムも楽しみですが、特に好きなのは日曜日の八百屋さんです。地元の野菜がたくさん並ぶのですが、これがとても美味しくて毎週のように買っています。食材をそろえてメニューを考えることも楽しいので、実家にいたときよりも料理をするようになりましたね。地元ならではの美味しい食材が近所で手に入るのはとても嬉しいです。ただ、余談ですが毎日のように料理をするようになって、ここのキッチンに一つだけ不満があるんです……。二口が縦に並ぶガスコンロで、鍋やフライパンを同時に二つ使えない。それがこの住まいで最も改善してほしい点かもしれません」
また、このキッチンカーのスペースには、毎月1回、無印良品の移動販売車が来て「くらしサポートマーケット」が開催されます。無印良品の商品が並ぶほか、パン屋さんやお菓子屋さんなど地元の人気店が出店することもあるようです。

くらしサポートマーケット

地元の人気店も出店
「通常モードでは玄関側とベランダ側をなんとなく分ける役割を果たしているシェルフですが、集中作業時のはたらくモードではデスクのすぐ脇にシェルフを置いて小さな個室にこもるような環境をつくります。オフを起想させるベッドを隠せるというのもポイントですね。同じはたらくモードでもオンライン会議のときは、パソコンの向かいにシェルフを置けばプライベートな部屋の様子が見えないように目隠しできるのです。また、家族や友人などが訪れたときの団らんモードでは、キッチンにシェルフを移動させて空間を広々と使うことができます」

「無印良品でよく買うのは日常で使う生活用品や食品ですが、それらを買うために遠くまで出かけるのはなかなか大変です。だから、家の近くに来てくれるととても便利です。品揃えも絶妙なので、行けば何かしら必要なものがありますね。欲を言えば、商品のリクエストシステムがあると嬉しいです」
「トータルで考えるととても快適に楽しく暮らしています。最近では、休日の朝に散歩に行くようになりました。近くに池のある大きな公園があって、気持ちいいんです」とSさん。家具のコーディネートを始めとするさまざまなサポートシステムに加え、妙蓮寺という街とのつながりまで含めて整えられた豊かな住環境が、Sさんのリアルな暮らしと重なり、楽しく新しいライフスタイルを生み出していました。今後も、この住まいならではのSさんの暮らしの変化が楽しみです。